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前ページ次ページゼロと魔王 ゼロと魔王 第2話 ルイズは、目の前にいる自称魔王と名乗る人物、いや悪魔が怖かった。 当然だろう、力の差というものを教えられると、人間不安になり怖くなるものだ。 それに加え、相手は10メイル程の火球をいつでもはなてる状態で、こっちは何も打つ手がない状態だ。 これで怖くないという奴は、あきらかに頭のネジが数本抜けているだろう。 だが、自分の召喚した使い魔に恐れている自分を許せず、どうなっても抵抗しようと思った。 足が震え、怖くて仕方ない。 せめて何か言おうと思い、言葉を口に出した。 「あ、あんた!やめなさいよ!あんたは私の使い魔なんだから、私の言うこと聞きなさいよ!」 ああ、自分は何を言っているのだろう。 相手は悪魔だ、自分の使い魔でもあるが、相手が言う事を聞くはずが無い。 だから、相手の左手のルーンが光り輝いて、火球が四散した時には、何が起こったのかわからなかった。 「な!?」「え?」 それは、どうやら相手も予想外の出来事だったのだろう。 驚きを隠せないといった表情をしている。 「貴様!一体何をした!」 悪魔が言ってくるが、自分にも何が起こったのかわからないので答えようがない。 「チッ!とりあえず、この左手についておるこれを何とかするのが先か・・・・」 何をするのかと思っていると。 「何かの契約みたいだが、こんな物、オレ様の力で打ち消してやる!」 すると、悪魔の左手に魔力が集まっていく。 それも、膨大な量の魔力だ。 これだけの魔力を持っているメイジなどまずいないだろうと思っていると。 悪魔の左手のルーンが徐々にだが、消えていっている。 原理はよくわからないが、力技で契約を無効にしようとしているのだろう。 ルーンが消えていっている事に、ルイズは焦ってこう言っていた。 「やめなさい!」 すると、消えていっている左手のルーンが再び光輝き、集まっていた魔力が四散した。 「な・・・・」 ラハールは絶句し、左手の甲を見てみると、折角消えていっていたルーンが、またクッキリと浮かび上がっていった。 その光景を見て、ルイズはこう考えた。 (私の声に反応して光っている?もしかして、ある程度私のいう事を聞かせられる?・・・なら、試してみる価値はあるかも) するとルイズは、ある言葉を口にした。 「あなたの力を制限するわ!」 「何をアホな事を言って・・・ってうお!」 すると、左手の甲のルーンが光った。 それも、今だかつてない光を放って。 なぜ、私の言うことを聞けとではなく、力の制限と言ったのか。 簡単な事だ、始めに「あ、あんた!やめなさいよ!あんたは私の使い魔なんだから、私の言うこと聞きなさいよ!」と言った時、「私のいう事を聞きなさいよ!」という言葉に反応したのではなく。 おそらく、「やめなさいよ!」に反応したと思ったからだ。 悪魔がルーンを消そうとした時も、「やめなさい!」と言ったら、ルーンが光ったので、間違いない。 おそらく、本人に言う事を直接聞かせる事は出来ないのだろう。 だから、力の制限はどうだろうと思い、言ってみた。 どうやら、成功したみたいだが、失敗していた時の事は考えたくもない。 そして、光がおさまった。 「・・・」「・・・」「・・・」 今地面に立っている3名の間に変な沈黙が流れ、その沈黙を最初に破ったのは、悪魔だった。 「貴様!オレ様に何をした!事と次第によっては・・・・!?」 なにやら、驚いた顔をしたと思ったら、呪文の名前だろうか。 それを叫び始めた。 「『ギガファイア』!『メガファイア』!ギガどころか、メガ級の魔法まで使えんだと・・・」 だが、ポスッっと、虚しい音しかせず。 それ以外何も起きない。 「ならば!『ファイア』!」 すると、ようやく炎が出たが。 今までの、炎の魔法よりショボイ。 「クッ!異世界で使える魔法が初歩の初歩だけだと!ふざけるな!」 どうやら、さっき出した魔法は初歩の魔法らしい。 そんな事を考えていると、コルベールがルイズに話しかけてきた。 「ミス・ヴァリエール、どういう事かわかりませんが、皆が起きる前に、この悪魔をなんとかせねば!」 そうだ、悪魔なんて、そんなおとぎ話にしか出てこないと思っていた存在だが。 悪魔を召喚する事はタブーとされている。 悪魔を召喚した事がバレた場合、一体どのような事になるのかわかったものではない。 だが、ルイズはその悪魔を、使い魔として召喚して、使い魔にしてしまったのだ。 だったら、その事を隠さなければならない。 「ですが、どうすればいいんですか?」 「どうすると言われても・・・・事情を説明するなりして、悪魔である事を隠してもらうしか・・・・」 その場合ルイズは、平民を召喚したと言われるだろう。 だが、今はそんな事を言っている場合でもないので、コルベ―ルの案にしたがう他ない。 「わかりました。・・・・ねえ、ちょっとあんた」 「あぁ!?」 ものすごく怒っているみたいだが、こっちは、未来やその他もろもろが掛かっているため、気にする余裕なんてものは無い。 「あんた、悪魔だって事を隠してちょうだい」 「なぜオレ様がそn・・・・」 言いかけたと思ったら、いきなり黙り込んでしまった。 そして、こう答えた。 「・・・・いいだろう」 ものすごく嫌そうだったが、了承してもらえて一安心した。 ラハールが、なぜこのように答えたのかというと。 (異世界に迷い込んだと思ったら、変な契約を交わさせられた挙句の果てには、魔法や力の制限を受けている状態では何もできんではないか) どうやってラハールの力を制限したのか、わからないが。 魔法や力の制限を受けてしまった以上、少なくとも、自分が魔王である事は、隠した方がいいのは確かだろう。 (しかし、ここは一体どこなのだ?魔界という事は絶対に無いだろうし、天界でもない、ましてや人間界という事も絶対になさそうだな) ラハールがこう思うのは、魔界や天界なら人間がこんなにいるはずが無いし、人間界だとしても、人間界に魔力はほとんどない、それに比べて、ここは魔力があふれている。 (ならばここはどこだと言うのだ・・・) そうして、考えていると、ピンク髪の少女が話しかけてきた。 「そういえばあなた、名前は何て言うのよ?」 自分の力を制限したであろう、人物にラハールは、さっきまで足を震わしていたのは一体どこのどいつだったか、と皮肉の1つでも言ってやろうかと思ったが、やめた。 「・・・ラハール様だ」 「ふ~ん、ラハールっていうのね。これから私の使い魔として、よろしくね」 勝手にしたくせによく言う、と思わなくもなかったが、今の状態では、この世界で生きていく事は不可能だと思ったため、素直に言う事をある程度聞こうと思った。 「・・・よろしく頼む」 「そんな嫌そうに言わなくてもいいじゃない」 「誰のせいなのだろうな」 そんな会話をしていると、禿が横から話しかけてきた。 「話の最中失礼しますが、少し、あなたの左手のルーンをスケッチさせてもらっても構いませんか?」 「ん?これの事か?別に構わんぞ」 「それでは失礼して・・・ありがとうございます。他の物も、目覚めるようには見えませんし、あなた達はさきに、自分の部屋に戻っても構いませんよ。私は生徒たちを何とかしないといけませんから」 「はい、それではミスター・コルベール、お先に失礼します。行くわよラハール」 「オレ様に命令するな」 だが、付いて行くしか他に選択肢が無い為、言う事聞くしかないのだが。 そして、今までのゴタゴタを最初から最後まで空から見ていた者がいた。 それは、タバサという、トリステイン魔法学院の生徒だ。 ルイズが爆発を起こす、少し前に、その場を離れていたのだが様子がおかしかったので、召喚した竜に乗って、上から見ていたのだ。 「・・・」 どう思っているのかよくわからないが、あまりいい感情ではないだろう。 ただの危険事物として見ているだけかもしれないが、よくわからない。 シルフィードにいたっては、さっきまで怖がっていたが、ルイズが何かやったあたりから、落ち着いている。 寮の方に消えて行ったのを確認して、自分も寮に戻っていった。 寮に戻ると、ラハールからの質問に答えていた。 ここはどこなのか、とか、なぜ自分が召喚されたのか、など。 上げていてのではキリがない。 だが、ルイズも気になっていたことなどがあったので、ある程度こたえた所で逆に聞いてみた。 「そういえば、ラハールは炎の魔法を使ってたけど、あんたって炎のメイジなの?」 これはとても重要な事だ。 今まで、自分の系統がわからなかったが、これによって自分の系統がわかるかもしれないからだ。 「メイジというのは知らんが、オレ様は他に、ウィンド系の魔法と、クール系の魔法、あとスター系の魔法が使える。もっとも、どれも初歩の魔法しか使えんのだろうがな」 スター系というのはよくわからないが、炎の他にも、風、氷などが使えるらしい。 結局、自分の系統がわかりそうにないと思ったので、別の質問に変えた。 「あんたって、どれくらい強いの?いや、さっきのを見れば、相当強いっていうのぐらいはわかるけど・・・」 少し思い出して、怖くなったのはここだけの話である。 「あんなもの、全開の半分も出していないぞ」 「な!?」 それは絶句もするだろう、あの巨大な火球を出したのに、あれですら本気の半分も出していないというのだから当然である。 「そ、それなら本気を出したらどれくらいなのよ」 「そうだな・・・あそこに山が見えるであろう?あれぐらいなら簡単に消し去れるぞ」 そういうと、窓の外に見える一番大きな山を指さし、そう言った。 「少なくとも、人間風情がいくら群がろうとオレ様の敵ではないな」 それはそうだろう、ルイズは知らないが、数百年前に魔界に来た、200万の宇宙艦隊を1人で壊滅に追いやったのだ。 それも、1人の死者を出さずにである。 (私って、本気でやばい奴を召喚しちゃったかも・・・でも、要望通りに強い使い魔を手に入れれたのは事実よ。私の言う事を聞きそうにないから、おいそれと力の開放は出来そうにないけど・・・) 「そういえば、お前はどれくらい強いのだ?お前も貴族とやらなら、魔法なりなんなり使えるのであろう?」 ラハールがそのように聞いた時、ルイズは答えるかどうか迷った。 これを言えば、ラハールに馬鹿にされないだろうか? いやそもそも、ただでさえもいう事を聞きそうにないのに、これでもっと聞かなくなり、手を付けられなくたったらどうしようかとも思った。 だが、それではいけないと思い、覚悟を決めてこう言った。 「私は・・・魔法が使えないのよ。正確には、魔法を使っても爆発しか起きない。簡単に言えば落ちこぼれなのよ」 もっともルイズの場合、実践魔法を除いた座学ではほぼ学年トップの成績を収めているため、別に完全な落ちこぼれという訳ではないのだが。 「?たしか、使い魔の力=主人の力ではなかったのか?まあ、オレ様にビビっておったから半信半疑ではあったが・・・・」 そう言われて、次にラハールが何と言うか、怖くなったが。 一旦覚悟を決めたのだ。 何を言われても、我慢できる自信があった。 だが、次のラハールの言葉を聞いて、ルイズの心は我慢ができなくなった。 「ま、いいのではないか?お前はオレ様という、史上最凶の魔王を呼んだのだ。お前は誇っていいぞ・・・って、なぜ泣いておるのだ?」 「え?」 あまりの予想外の言葉に、泣いてしまったようだ。 今まで、誰かに認められた事などほとんどなく、ルイズの評価は大抵ろくでもないものばかりだ。 だが、それらの評価は本当の事なので、自分もその評価を何とかするために努力をしてきた。 それでも、現実とは非常なもので、ルイズの努力を嘲笑うかのように、魔法は失敗するばかり。 今回も、自分の実態を知り、ラハールは自分に何か言うのだろうと思っていたが。 まさか、自分を認めてくれるような言葉を言ってくれるとは思わなかった。 (何よ、そんな事を言われたらうれしいじゃない。本当に、嬉しすぎて涙が出るくらいにね。) だが、このままではラハールのペースに持っていかれると思ったし、何よりパッと見自分より年下の男の子に言われたため。 こう言ってみた。 「何よあんた、生意気よ」 「・・・何か勘違いしておるようだから、言っておいてやるが。オレ様はお前の数百倍は生きておるからな」 「えええええええええええええええええええええええ!?」 という、主人の驚きの声が寮に響いた。 ここは、トリステイン魔法学院の学院長室。 そこへ、すべての後片づけをすませたコルベールが、真剣な顔で入室した。 「オールド・オスマン、少しお話が」 「わかっておる、ミス・ヴァリエールが召喚した使い魔の事じゃろう?遠見の鏡で全部見ておったわ。おぬしがここに来るだろうと思って、ミス・ロングビルにも退出させてある」 「それではオールド・オスマン、あなたの意見を伺いたいのですが」 「ふむ、ヴァリエール嬢も随分と厄介なものを召喚したものよ。まさか、魔王を召喚するとは・・・」 「ええ、今はミス・ヴァリエールが力を封じていますが・・・おそらく、魔法だけでなく体術もかなりのもと予想できます」 「それは、「炎蛇」としての経験からかね?」 オスマンの言葉に、少し顔をしかめるが、すぐにこう答えた。 「ええ、それにまだ本気ではないところを見ると・・・」 「ヴァリエール嬢共々、戦争の道具として使われる可能性がある・・・かね?」 「はい、あれだけの強さですから。それに、あの魔王だけなら、戦争なんてものに手を貸すつもりはないでしょうが・・・・ミス・ヴァリエールがどうするかはわかりませんからね」 「・・・ふ~む、少なくともこれは、アカデミーや王宮の奴らに黙っておいた方がよかろう」 「そうでしょうね」 しばらく沈黙が続き、始めに声を出したのはオスマンであった。 「して、お主はあの魔王の左手の甲に現れた使い魔のルーン・・・・あれが何かわかるか?」 「いえ、それを含めてオールド・オスマンに伺うつもりだったので」 「あれはな、伝説のガンダールヴのルーンじゃ」 「な!?」 コルベールが驚くのも無理はないだろう。 ガンダールヴといえば、ハルケギニアでは神と並んで崇拝される伝説の偉人である、虚無の担い手の使い魔である。 それをルイズが召喚したとなれば、驚きもするだろう。 しかも、そのルーンが今付いているのは、あの圧倒的な力を持っていた魔王である。 元から強い者にそんなものが付いたとなれば、驚きを通り越して、もはや絶望物だ。 「まったく、ヴァリエール嬢も面倒な事を毎度毎度持ち込むが・・・・一気に2つもの面倒事を持ち込むとは」 「では、これも内密ということに?」 「それしかあるまい。それとじゃ、あの者はメイジという事にする。ただし、貴族ではないということにするのじゃぞ」 「何故ですか?」 「考えてもみろ、その辺の平民という事にしておいて、魔法を使ってみろ。確実に騒ぎになる。じゃが、メイジという事にしておけばある程度誤魔化せる。それに貴族という事にしたら、調べられたら一発じゃ」 「ですが、あの者の魔法は詠唱どころか、杖すらありませんぞ?エルフと勘違いをされでもしたら・・・・」 「その辺もなんとか誤魔化すしかあるまい」 「はぁ、では、その辺を話に行ってきます」 「ああ、頼・・・・いや待て、その者をここに呼んで事情を説明した方がいろいろよかろう。ただし、ヴァリエール嬢は連れてくるでないぞ」 「はぁ」 何故ルイズを連れて来てはいけないのかはわからないが、オスマンには、オスマンの考えがあると思ったので、一応そう反応したコルベールであった。 「それでは、連れてまいります」 「うむ、よろしく頼む」 そうして、コルベールは、ラハールを連れてくるために女子寮に向かっていった。 「う~む、これからどうなるのやら、ガンダールヴの召喚・・・・何か恐ろしい事の前触れで無ければ良いのじゃが・・・・」 オスマンは静かにそう言うと、自分の使い魔である、ネズミのモートソグニルが戻ってきている事に気が付いて、こう言った。 「して、今日のミス・ロングビルの下着の色はどうであった?」 この老人にシリアス展開をさせると、締めはこうなる事はお約束であった。 前ページ次ページゼロと魔王
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前ページ次ページ虚無と十七属性 ここはどこだ。周りの人だかりは何だ。そして目の前で、棒を持ち、マントを着たピンクの女は誰だ。 14歳くらいに見えるピンクの少女は、仰向けに倒れている俺を、まるで牛乳を拭いた雑巾を見るような目で見て、 「アンタ誰?」と訊いてきた。 虚無と十七属性 第一節「魔王」 第一話 髪を揺らし、草木を波打たせる風の穏やかな音は、桃色の髪の毛を靡かせる今の少女の対義にあたる存在のようだった。 少女、ルイズ・フランソワーズ・ル・フラン・ド・ラ・ヴァリエールは不機嫌だった。 彼女はヴァリエール公爵家の三女として生まれたにも関わらず、今まで魔法一つ成功できた事が一度もない。二年に進級 する為に絶対不可欠の存在である、使い魔召喚の儀式だけはなんとしても成功させなければならなかったが、幾度も失敗を繰り返した。 そして、今。僅かながら、その失敗の中で手応えを感じたのだ。爆発の後に影が見えたときには、それはもう、思わず歓喜の声を 上げそうになったが――初の成功を見いだしたと思ったら。 「……平民?」ただの平民だった。 「……」 召喚された男は、何が起きたか分からないといった表情のまま、うんともすんとも言わない。その表情が、ルイズの機嫌を、 さらに、頗る悪いものへと変えていった。 「アンタ、誰?」 「……」男、というより、青年は、その声に応えるわけでもなく、ただ辺りを見回した。 もの分かりの悪そうな平民を見て、ルイズは思わず苛立ちでどうにかなってしまいそうだったが、召喚したのは他でもない 自分なので、何も言えない。 「ミスタ・コルベール! やり直しをさせて下さい!」思いっきりそう叫ぶのが、唯一許された選択肢だった。 「残念だが、それはできない」ハゲは非情だった。 「なぜですか!」 「使い魔召喚は、メイジとして人生を決める神聖なもの。やり直すなど、儀式そのものに対する冒涜ですぞ? 君が好むと好まざるとに関わらず、彼は君の使い魔と決まったのです」 「ですが!」 「儀式を続けなさい。それに、彼はあなたが召喚した立派な使い魔ではありませんか」 何が立派よ、最初に「残念だが」と言ったくせに、とルイズは内心悪態をつきたくなった。 使い魔を見ると、混乱するでも、慌てるでもなく、こちらをただ、じっと見据えていた。 「ほら、これで取り乱さない使い魔なんて、多分ただ者じゃありませんよ」 「状況が全く理解できていないだけかと思いますが」 それとほぼ同時に、既に使い魔召喚の儀式を終えたギャラリー達が沸き上がった。 「は……はははははは! 腹痛い! 腹筋割れる!」 「流石、ルイズだな! みんなの期待を裏切らないや!」 「何あれ、もしかして、もしかするとただの平民?」 「ルイズにはお似合いだな!」 「ある意味、これも才能だと思うよ!」 「ゼロのルイズー!」 誰かが忌々しい、彼女の二つ名を叫んだ。彼女はもう爆発寸前だった。 いっそのこと本当に、物理的に爆発させてやろうかとも思ったが、ルイズはなんとか押しとどまった。 「儀式を続けなさい」 非情なハゲが彼女を見て、再びそう言う。ルイズは唇を噛みしめた。 穏やかな風は、やはり今の状況に似合わなかった。 ◇◆◇◆◇◆ キッと、桃色髪の少女がこちらを睨みつけた。髪の薄い男性と、ツカイマが何やら口論していたが、どうやら俺が原因らしい。 俺はさっきまで、確かポケモンセンターでボックスの整理をしていて――――それで? あれ、俺はどうしてこんな所にいるんだろう。 そういえば、何か鏡ともドーミラーとも似つかない物体が現れて、それに触れて、引き込まれて。引き込まれて? 駄目だ、頭が痛くなってきた。レポートを見返した方がいいかもしれない。とりあえず、四天王戦よりも、バトルタワーよりも、 いろいろと遙かに厄介な状況である、という事が、なんとなく、分かった。 「貴族にこんな事してもらえるなんて、平民のアンタには多分一生無いわよ。感謝しなさい」 「……」 そんなわけで、考え事というか、内心恐慌状態だった俺は、少女が屈みこんで、こちらを真っ直ぐに見つめていた事には まるで気がつかなかった。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、 我の使い魔となせ」 そして刹那、接吻を受ける事となった。 「!」 何のつもりだ、と抗議をするつもりだったが、突如として襲ってきた、胸板への尋常ではない激痛が、それを妨げた。 視界が暗転し、思わず俯せに倒れた。畜生、どこが祝福だ。 「心配しなくても、使い魔のルーンが刻まれているだけよ」 少女が無慈悲にそう言ったが、気休め程度にもならず、この痛みは尋常ではなかった。 右手で草を毟り、左手で服の中に手を突っ込み、胸を掻き毟った。体はくの字に折れ曲げる。どうにか痛みを和らげようと、 必死になったが、焼けるような痛みは悪くなる一方だった。右手が掴んだ地面は抉れ、左手で掻き毟った胸板からは血が吹き出し、 指には自分の表皮細胞とヘモグロビンがごっそりついていた。焼くような痛みは、一向に引かない。まるで血が沸騰するかのようだった。 俺は――めのまえが まっくらになった。 ◇◆◇◆◇◆ 使い魔のルーンを刻む為、といっても随分と時間が長い気がする。青年がのたうち回り初めてから30秒は経過した。 一向に戻る気配がない。 声を上げない叫びを上げている自分の使い魔を見て、流石に様子が変だという事に気がついた。 「ちょっと……アンタ、大丈夫……?」 声をかけても、何も返して来ない。青年は激痛と格闘していた。 ふと、衣服の中から、僅かに青年の左手が見えた。見間違いでなければ、夕日のよう、と形容するにはあまりに禍々しい液体が べっとりと付着し、胸からは大きすぎる光と、血が溢れていた。 「……え……」 血? 「おい、ルイズの平民、なんだかおかしくないか?」周りの生徒も、先ほどとは違うざわつきを見せた。 「コントラクト・サーヴァント、したのよね?」 「もしかして……また失敗したの? 胸は光っているけど」 「え、まだ終わらない、の?」 その時だった。 「あ゛ああああ!」苦痛に溢れた咆吼が、草原に響き渡った。 ルイズは見た。 青年の体から、何か四角い物が大量に析出しているのを。否、青年の身体が、衣服が、無数の正方形に変形していたのだ。 彼の体から溢れる血液も例外ではなく、小さな正方形へと形を変えていく。 まるで――モザイクのようだった。 「ひっ」唯一、近くでそれが確認できたルイズは、悲鳴を上げた。 それと同時に、青年は動かなくなった。 青年と示し合わせたかのように、誰も動けなかった。 「え、死んだ、の?」ギャラリーの誰かが、そう呟いた。 その声で正気を取り戻したのか、コルベールが青年に駆け寄った。 この壮絶な光景を見たというのに、彼は至極冷静に、急いで手を取り、脈をとった。 「あぁー、良かった。……彼はちゃんと、生きてます」溜息をついて、ハゲは言った。 その言葉を聞いて、ルイズはぺたんと腰を落としてしまった。 ◇◆◇◆◇◆ 「彼はちゃんと、生きてます。……!?」 教師、コルベールは息を呑んだ。 脈を測った側の手についた、あるはずのない赤い液体を確認したからだ。 「ちょっと確認したい事があるから、皆、先に教室に戻っていてくれ! 授業の残りは自習でいいぞ! なんなら使い魔と交流を深めてもいい」 教師として、生徒にこれを見せるわけにはいけなかった。 訝しげな表情を見せる生徒たちが「フライ」を唱えて去っていったのを確認してから、再び青年を見た。 疑問は尽きないが、それに少しばかり安堵して、すっかり直ってしまった青年の上半身の服を脱いで胸板を露わにした時、 コルベールは思わずぎょっとした。 掻き毟ったのが原因だろう、僅かに皮膚の内側が露わになって、その部分からは血が沸いていた。 出血多量で死ぬという事はないだろうが、この青年の痛みを想像しただけで、思わず顔を顰めてしまう。 しかしそこは、過去に魔法衛士隊として戦場を見てきたコルベール。衝撃はあまり大きなものではなかった。 彼が驚いたのは、文献も含めて嘗て見たことの無い、長い長いルーンが刻まれていたからだ。 「何だこれは……」 通常のルーンらしきものが一つと、通常の使い魔に刻まれるものとは明らかに違う、解読不能の文字が16あり、 それが2行にも連なっている。 これはルーンなのかどうかさえ疑わしい、見たことの無いルーンであった。 コルベールは規格外だらけの事象に頭を抱えていると、そのうちに、スッと2行の文字は消えていった。いよいよ訳が分からない。 悩みで、彼の頭の砂漠がさらに広がりそうだった。 人間が召喚されたというのも聞かない話だが、それ以上にこのルーンは何なのだ。 「この青年は知っているのだろうか」 後に残された三文字のルーンを、とりあえずコルベールはスケッチする事しかできなかった。 スケッチし終えると同時に、背後に僅かな気配を感じ、コルベールは慌てて振り返った。 そこには、呆然とした表情のまま腰を下ろした、この使い魔の主がいた。どうして今まで気付かなかったのだろう、 コルベールは自分を戒めた。 穏やかな風が、彼の残り少ない髪の毛を揺らした。 「ミス・ヴァリエール……。見たのか、君は」 「……は、はい」ルイズは答えた。 「いいかい、この事は絶対に口外無用だ。この使い魔の正体は、教師である私にも分かりかねるものだ。 ルーンの時は何が起こったのかさっぱり分からないが、幸いにも彼は生きている」 「はい」 「他の生徒に何を聞かれても、君はこの事を答えてはならない」 「はい」 「何か分かった事があったら、彼の主である君にも伝えよう。まだ、何も分からない状況だからね」 「はい……」 「彼は、私が医務室に運んでおこう。君は、教室に戻りなさい。いいか、絶対に喋るんじゃないぞ」 「わかりました」 ふらふらと、歩きで教室へ戻るヴァリエールを見送った後、コルベールは溜息をついた。 さてこれからどうしたものか、と。 前ページ次ページ虚無と十七属性
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召喚という拉致に遭ってから五分後、他人のサモン・サーヴァントの邪魔にならないよう脇に下がっていた統夜とキュルケ。 最初サモンとコントラクトの意味を良く分かってなかった統夜は、キュルケの情報提供をほぼ右から左に流して、ただ目の前で繰り広げられる召喚に目を輝かせたものだ。 目を皿にして観察する彼の前に出るわ出るわビックリドッキリマグマ獣……ならぬ召喚動物達。 ネズミに牛に虎にウサギに竜…………十二支もかくやといった感じの動物は勿論、飛ぶ目玉や二首の小鳥なんかも居た。 そんな動物を見た統夜は使い魔とは凄いものだなと呟いたのだが…………… 「じゃあこのマークは使い魔とやらになった証な訳か?」 「ふぁい」 統夜は額に青筋を浮かべて【ご主人様】と向かい合っていた 対するキュルケは気の抜けた返事をするのだが、彼女に統夜を馬鹿にする意図は無い。 「キスは契約を履行する為の儀式と?」 「ふん」 キュルケに統夜を馬鹿にする意図は無い。 「何となく焼ける様な痛みが有ったのはマークを刷っているからだな?」 「ほうひょ」 馬鹿にする意図はry 「ほうほう、拉致の上に奴隷契約を結ばされたと…………ちょっとおイタが過ぎるんじゃないかぁ!?」 「いはいいはいいはいぃぃ!!」 怒りの統夜と痛がるキュルケ。 統夜の鍛えられた指が、キュルケの柔らかい両頬を力いっぱい握り、断ち切らんとばかり引っ張っていた。 「うぅ………もうお嫁に行けない」 赤く見事に膨らんだキュルケの両頬。 彼女はそんな頬を押さえながらほんのりと涙目になっていて、そんな彼女の様子に統夜はほんの少し………本当に少しだけ同情した彼は一言 「ドンマイ」 と言って彼女の肩を叩いてあげた。 「貴方がやったんでしょうが…………はぁ」 キュルケは深いため息を吐き、頬から手を離すと他の生徒へ目を向けた。 涙は未だ収まってないのだが、彼女の瞳からはなにやら妙な色を湛える。 からかうような慈しむような………手の掛かる妹に対する愛情だろうか? カティアがテニアを見るような眼だ、と統夜。 その統夜が視線をたどれば見付かるのは二人の人間。 一人は禿げた教師で一人は小さな女生徒。 「次はルイズだから見逃せないわねー」 「ん、ルイズとはあの桃色か?」 「えぇ、そのピンクの娘よ。性格は胸と同じくお子ちゃまだから、貴方も絡まれないようにね」 二人の内どちらを指すのか分からずに聞いた統夜。 それを律儀に返すキュルケは、まぁ親切なのだろう。 内容はピンクの娘………ルイズを馬鹿にしているが、内に込められた物はあくまでプラス感情。 ――悪友みたいなものなんだな―― キュルケの表情と言葉から、統夜はそう解釈した。 「さぁミス・ヴァリエール、最後は貴女だ…………大丈夫、貴女なら出来ますよ。私が保証しますから」 「ミスタ・コルベール…………はい!」 知性に優しさを兼ねた瞳でそう言われたピンクのルイズは、元気の良い返事の生き見本となる返事をして虚空をカッと睨む。 「ふぅ………出来る出来るやれるやれる、諦めるな諦めなければ出来る!絶対出来る頑張れ頑張れ私超頑張れ!!」 親の仇を見る眼はそのままに独特の気合いを入れて、ルイズは深く息を吸い込み、勇気をひねり出すよう叫んだ。 「我が名は松岡……じゃなかったルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール!!五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし"使い魔"を召還せよぉぉ!!!!」 切実な心の叫びが辺りを揺らし、それを聞いた者達の心に寒気と同情を植え付けた。 ドロン……… 気合いの入りすぎた召喚者に比べ発生した音はあまりにも小さく、また、聞きなれない音だったにも関わらず「あ、これは外れだ」と皆に思わせてしまった。 立ち込めるピンク色の煙。 プラトーンの様に膝を衝いて天を仰ぐルイズ。 首を振るコルベール。 あまりにもあまり過ぎてゼロと馬鹿に出来ない同級生達。 長く冷たい沈黙が満ちる中、召喚した風竜の首に凭れていた青髪の少女が小さく呟く。 「動物ですらない………」 と 確かに出てきたのは黒い四方4メイル程の大きな鉄の箱だ。生き物ではない。 青髪の呟きにいち早く反応したキュルケは、ナイス!とばかりに目を輝かせてコルベールへ言った。 「使い魔は生き物でしたわねミスタ・コルベール!?」 「え………えぇ!そうですなミス・ツェルプストー」 一瞬の後に彼女の意図を把握したコルベールは、大袈裟に宣言する。 「まぁ一度や二度の"ミス"は仕方がないですな!さぁミス・ヴァリエール、二回目をどうぞ!!」 「みすたぁぁ………」 「頑張りなさいルイズ、ほら立って」 「うぅぅキュルケ………」 三人による小芝居が続くなか、ただ一人統夜は箱に眼が釘付け。 かといって状況は止まることなく進んでいく。 「皆……頑張る!我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし、使い魔を召還せよ」 ルイズの力みの抜けたさっぱりした口調に、一同の期待は大きく高鳴った。 パンパカパーン!! 小気味良く鳴り響くファンファーレ。 やはり固まる一同。 「「「…………」」」 彼らは互いに顔を見合わせると、立ち上る煙と中から見える物体に目を向けた。 洗礼された威厳が深く滲み出る、高さ190サント程の蒼きシルエット。 腰には鍔と持ち手のみの剣が括られ、銃と思われし道具が背中にあった。 その独特で、どことなく統夜の騎士服に通じるところのあるデザインに、目敏いキュルケは彼を見た。 しかし統夜はその視線に気づくでもなく、黒い鉄と蒼い鉄を交互に見やって困惑する。 「………ゴーレム?」 いつのまにか統夜の隣に立っていた青髪の少女が呟くように聞くと、統夜は首を振って答えた。 曰く 「オルゴンクラウド発生器と騎士機ラフトクランズ。大きさは違うが俺の愛機だ………」 と 「俺の?騎士機?………貴方も騎士?」 「あぁそうだ………ん?貴方もってことは君もか?」 統夜の言葉に彼女は小さく頷くと、ラフトクランズとオルゴンクラウド発生器を指差して首を傾げる。 「あれは鎧?」 「ロボ…………いや、そんなものかな」 「?」 中世レベルの文明しか持たないファンタジー世界の住民にロボットという言葉が伝わるはずもない。 言葉を濁した統夜に怪訝そうな表情を浮かべる少女の近くで、本日24回目の爆発が起きた。 シャランラーン 「もう爆音ですらないわね………」 金髪ドリルの少女が呆れを通り越して感心した様に呟くと、皆それに同意する。 「また………失敗」 すっかり煤だらけになっているルイズが、立ち込める煙を見て肩を落とす。 誰もがあーあと脱力したその時、煙がフワッと蠢いた。 その気配に気付いた統夜とコルベール、そして青髪の少女は軽く身構え、中から何が出てくるのだと警戒する。 キュキュルル? しかし姿を表したのは小さな小さな真っ白蜥蜴。 せいぜい1メイル半程の生き物だが、その白蜥蜴が何やら気品のような物を感じさせたので、ルイズは泣きながら抱き着いたのだった。 「やれやれ、一件落着かな?」 統夜がそう言って皆が頷く。 これで終われば安っぽい学園物と言えたのだろうが、そんな事が起こるはずもなく……………… 「ふむ、私は巨乳派なのだが…………まな板というのも案外乙なものだ!!」 ルイズの腕に抱かれた白蜥蜴がシレと言い放った言葉で一同に沈黙が舞い降りた…………
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基本情報 キャラクター詳細 SDキャラ画像 プロフィール コメントフォーム 基本情報 エリザベート・バートリー 霊気再臨【1】 レアリティ コマンド Lv1HP MAXHP ☆4 2 1 2 3534 11870 クラス コスト 加入条件 声優 Lv1ATK MaxATK ランサー 12 聖晶石召喚 大久保瑠美 2766 9122 宝具 名称 種別 効果 バートリ・エルジェーベト鮮血魔嬢 対人宝具E- 敵全体に強力な攻撃[防御力無視]&呪い付与(3ターン) オーバーチャージで効果UP スキル 名称 使用間隔 効果時間 習得 必要Lv 効果 カリスマC 7ターン 3ターン 初期 1 味方全体の攻撃力をアップ(3ターン) 拷問技術 7ターン 3ターン 霊基再臨[1] 40 敵単体の防御力をダウン(3ターン) 戦闘続行 9ターン 5ターン 霊基再臨[3] - 自身にガッツ状態(5ターン)を付与 クラススキル 名称 効果 対魔力A 自身の弱体耐性を少しアップ 陣地作成B 自身のアーツカードの性能をアップ 霊基再臨 回数 アイテム QP 1回目 槍ピース x4 50,000QP 2回目 竜の牙 x15槍ピース x10 150,000QP 3回目 竜の逆鱗 x4混沌の爪 x3 槍モニュメント x4 500,000QP 4回目 鳳凰の羽根 x8混沌の爪 x5 槍モニュメント x10 1,500,000QP 5回目 聖杯 x1 50,000,000QP キャラクター詳細 吸血鬼カーミラのモデルになった血の伯爵夫人。……なのだが、サーヴァントとして召喚されたのは彼女がまだ罪を犯す前の十四歳の姿だった。アイドルを自称するスイーツ系サーヴァント。高貴、高飛車、残忍、無慈悲、と、伝説通りの非人道っぷりをみせる。 SDキャラ画像 霊気開放1 霊気開放3 霊気開放5 プロフィール + アンロック条件:絆レベルを 1 にすると解放 身長/体重:156cm・44kg 出典:史実 地域:ハンガリー 属性:混沌・悪 性別:女性 ※全長に尻尾ふくまず + アンロック条件:絆レベルを 2 にすると解放 悪の反英霊ではあるのだが、本人が恋に夢見る少女であり、根は小心者なところが災いし、 結果的には仲間を助けたり敵を見逃したり、ギリギリのラインで『まあ、英霊と言えなくもない』人の良さを発揮してしまう。 本人はそのように『実はいい人なんでしょう?』と言われる事を嫌っている。 + アンロック条件:絆レベルを 3 にすると解放 ○竜の息吹:E 最強の幻想種である竜が放つマナの奔流。 スーパーソニック・ドラゴンブレス。 スキル・無辜の怪物でドラゴン化しているものの、やはり無理があるので威力は低い。 彼女がデミドラゴン化している原因として、バートリ家の紋章(ドラゴンの歯)があげられる。 + アンロック条件:絆レベルを 4 にすると解放 『鮮血魔嬢』 ランク:E- 種別:対人宝具 (バートリ・エルジェーベト) エリザベートがその生涯に渡り君臨した居城・監獄城チェイテを召喚し、己を際立たせる舞台(ステージ)とする宝具。 壊滅的なまでに音程を外した歌を歌うことで、地獄にも等しいステージが展開する。 + アンロック条件:絆レベルを 5 にすると解放 ○カリスマ:C 支配階級としての威圧を示す。 特殊な伝統補佐により、女性に対してはワンランクアップする。 男性に対しては妙に潔癖なところがあり、器具越しに触ることは大好きだが、直接触れることは滅多にない。 + アンロック条件:「エリザ・新生」 をクリアすると解放 貴族として育てられたため一般道徳がなく、 またスキル『頭痛持ち』のため他人を人間と 認識できなかったエリザベートだが、どこかで改心、あるい は成長したらしく、今作では少しだけ物わかりのいい反英霊 になっている。 コメントフォーム 名前
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脱!ゼロの二つ名…予定 爆発による煙は晴れ、視界が開けると、その中心で桃色のブロンドの少女ルイズは唖然と立ちつくしていた。 「人…間?…なの?」 ルイズは目の前に横たわる人間が召喚されたのだと気付いた。人間を召喚するなど前代未聞だが、頭にカラがある事に気付き、何かの亜人だろうかと想像する。…鳥人かな? しかし級友は優しくなかった 「オイオイ!今度は平民を召喚しちまいやがったぜm9(^д^)Pmプギャー」「流石ルイズ!俺達に出来ない事を平然とやt(ry」 「エ~?マジー?平民~? キャハハハハ」「キモーい!!平民召喚が許されるのはダメルイズだけよね~ アッハハハハ」 そんな随分と酷い中傷は、しかしルイズの耳に届かなかった。 その人間の寝顔があまりにも穏やかで起こす事を躊躇ってしまうからだ。こんな全てやり遂げた様な安らぎを未だ見た事は無い。 「ミスヴァリエール。時間が惜しい。早く契約をなさい。」 味わいある壮年コルベールが契約を促す。 正直平民と契約させるのは彼自身納得行かない。 ましてやうら若き乙女で、しかも落ちこぼれとは言えヴァリエール家の子女。もったいないと思うが、なにぶん他の生徒の前でそんなことを出せる訳もなく、努めて淡々と続きを促した。 自分の召喚したのが平民と思われている事に気付いたルイズは恥ずかしさに顔を朱に染め、契約を行う さて、お決まりの呪文と、せ、成約のキ…キキキスキス鱚帰スすすsususuあわわわ 頭の中がキスkiss鱚といっぱいになるが外には出さない様に感情を抑える。純情でも人前には示さない安いプライドがあるのだ 顔に手を触れる …!!冷たい!いや冷たいなんてもんじゃない!まるで死体だ 困惑した顔でコルベールを見る。 髭親父はすがる様な濡れた瞳にクラっときたが、我慢して続けさせた。 恐る恐る唇を合わせる。だが、その唇は暖かかった。順番に手を触れている顔も熱が通いだした。まるで唇から熱が巡りだしたかの様に 「…うぉおお!」突然男は目を醒ました。「ひゃ!」驚きルイズは尻餅を着いた。 髭親父がこっちを見ていた。 ……何を見られているか気付いて顔を真っ赤にした…スケベ親父めぇ~ スカートをキチッと直し気丈に構え「契約完了しました。ミスタコルベール」言外に非難を込めて言った。 コルベールが近付き左手に浮かんだルーンを確認する。ルイズは反対側に回ってエロ髭から距離を取る 「ふむぅ…契約は問題なく出来たね。」 微笑む髭を冷たい目で流し、自分の使い魔に向う。ルーンの痛みが引いたところでさっそくコミュニケーションを取る 「あんた誰?」名前は大事だ。あんただのお前だのそういう呼び方は嫌いだ。 使い魔は周囲の状況に戸惑いつつも落ち着いて答えた 「俺…か?俺はレオーネ・アバッキオだ。」 「レ・オーネ=アバ・キヨ?ちょっと貴族みたいな名前ね。私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール! ルイズ様か、愛を込めて ル イ ズ て呼んでもよろしくてよ?」 キマッタ!これで主導権を握ったわ!更に呼び捨てすら許す心の広さも示して見せたわ! 「…アバッキオだ。区切って読むな。」「う!うう五月蝿いわね!ちょっとした間違い位流しなさいよ!」 あれ? 「…さてそれでは帰りますかね皆さん」 コルベールが皆を先導する。 瞬く間に空に浮かび上がり去って行った。鮮やかで 悔しい 「あれは何だ?」アバッキオ…何を言ってるの?基礎的な魔法じゃないの…ひょっとして魔法見た事無い? 「ここはトリスティン魔法学院よ。魔法何てまるで珍しくないわ。」メイジの誇り高さに胸を張ってみる…色々と虚しい 「…とするとその魔法とやらで俺を助けてくれたのかあんたは?」 「あ、あんたですってぇえぇ~~!?言葉遣いが違うんじゃなくってぇえ~?」前言撤回。こいつは平民だ。ならちゃんと躾をかまさなくてはならない。噛みつくようなら罰だって与えなくてはねぇえぇ~! だが予想外の反応が返ってきた 「…ありがとよ。」「へ?」唖然とした。何でお礼言われたのかしら?やはり…何者? 「と…とりあえず学院に帰るわよ。着いて来なさい。」細かい事は部屋で聞こう と歩き出すと ドサリ とアバッキオは倒れた。 「え?ちちょっと!」何なのぉ~こいつぅ~いきなしブッ倒れるとか穏やかじゃないわ! 憤りをよそに、アバッキオはピクリともせず、ルイズは焦りだした。 「まさか凄い衰弱してるの?何なのぉ~こいつはぁ?」 これからの事を考えるとルイズも一緒に倒れてしまいたい気分になってしまったのだった to be contenued
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「ささやき いのり えいしょう ねんじろ!」 旧式の召還呪文を唱える。旧式だが伝統ある呪文である。 この呪文では神代のものが呼ばれると言われている。 が、落ちこぼれの魔術師がそんな呪文を成功させられるはずもない。 瞬間、爆発がおこった。 「なんだってのよ!」 爆発を起こした本人が叫ぶと煙の中から地獄の底から絞り出したような声が聞こえた。 「UREYYYYYYYYYYYYYY」 ぞくぞくとした感覚があたりの者たちに伝わって行く。 自分が呼びだしたモノだ、そういった意識が働いたのか、落ちこぼれの魔術師は勇気を振り絞った。 「あんた・・・名前は?私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」 煙の中の影が答える。 「お前が、私をよんだのか? そうか・・・私の名は・・・」 煙が晴れ、姿が現れる。 圧倒的な存在だった。そして続ける 「・・・荒木飛呂彦だ」
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ここは魔法学院にある教室の内の一つ。 ルイズ達は、ここで『土』系統の魔法の講義を受けることになっている。 後ろの壁に様々な使い魔が並んでいる。サラマンダー、ネズミ、モグラ、ヘビ、ドラゴン… 召喚が終わってから初めての授業、本来なら使い魔の見せ合いでかなり騒がしくなるはず。 だが、教室はとても静かだった、ある種の異様な雰囲気に包まれている。 その原因は何故かルイズの傍らに居る使い魔。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 ただ立っているだけなのに、周囲に奇妙な威圧感を撒き散らしている 教室の空気がやたらと重い。ルイズの周りの空気は更に重く、隣に居る生徒達は物凄く不幸だった。胃に穴が開くかもしれない 授業が早く終ることを殆どの生徒達が祈っていた それはルイズも例外では無い、が。 (お腹減った・・・・・・) 早く終わってくれ、と祈る理由は彼女だけ全く別。 寝坊した結果、朝食に間に合わなかった。故にルイズはお腹が空いていた 頭には昼食の事しか無く、ペットショップの威圧感など全く感じていない。ある意味大物である 生徒達が威圧感に苦しみ、ルイズが空きっ腹に苦しんでいる時 「ミス・ヴァリエール、あなたの使い魔ですが・・・・・・何と言うか・・・・・・外に出してもらえないでしょうか?」 空気を掻き乱す雑音が全く無い空間は、教師にとってある意味理想的である が、担当教師のミス・シュヴルーズは空気の重さに耐えられる程の神経を所有していなかった とうとう耐えかねて発言した途端、教室に妙な安心感が漂う。しかし。 ギロッ! ペットショップからガンを飛ばされた! シュヴルーズの細い神経は千切れる寸前になりかける 口から悲鳴が漏れかけるが、貴族としてのプライドを限界まで使用し何とか抑える。強い女性である。 言い知れぬ敗北感を感じながら、先程の言葉をスルーしてそのまま授業を続けようとする。 だが、彼女の不幸は更に続いた。 「え・・・は、はいミス・シュヴルーズ!な、何でしょうか!?」 テンパったルイズの声 昼食の事で頭がいっぱいいっぱいだった彼女は、シュヴルーズの声を全く聞いていなかったのである! そんなルイズの顔を苦虫を噛み潰したような目で見るシュヴルーズ。 彼女は『教室から使い魔と一緒に出て行ってください』と伝えたかった・・・・・・本当に伝えたかった! 「・・・・・・・・・・・・・・・・」 強烈な威圧感に続いて殺気まで放ってくるペットショップがそれを許さない 「え。えーっとミス・ヴァリエール、この石の『錬金』をやってもらいましょうか」 代わりに取り敢えず錬金をやらせようとしたが 彼女がそう口にした途端、教室の生徒の顔が恐怖に染まった。 生徒達はペットショップの威圧感を忘れてシュヴルーズに抗議する! 「先生、ルイズにやらせるのは止めてください!」 「爆発するんですよ、先生!」 「『ゼロのルイズ』に魔法を使わせるなんて『許可』しないで!」 だが、被害に遭ってない彼女は何で生徒達がそんなに怯えるか『理解不能ッ!』 それよりもペットショップが怖い彼女は、とっととルイズに錬金をやらせて授業を終わりにさせたかった。 「皆さん静かに!ミス・ヴァリエール、この石の『錬金』をやってごらんなさい!」 教壇へ向かっていくルイズとペットショップ。 それを見る生徒達は、何故に使い魔がルイズに着いて行くのか?と疑問に思った しかし今重要な事は疑問を解くより先に、一刻も早く自分の身を守る事!急いで机の下に避難したり、教室から脱出する! それを尻目に見ながらルイズは杖を掲げて、石の錬金を始めようとする。 彼女は失敗して爆発する事など毛の先ほども考えていなかった。 腹が減って思考力が減退していたのもあったが、サモン・サーヴァントを成功させたのが自信になっていたからである ペットショップの召喚により間違った自信が付いてしまったルイズ 万全を期して、石に自分の限界を超える勢いで魔力を込めて詠唱を始める そして――――――――巨大な爆発が起こった。 凄い爆発が起こった、石が、先生が、その他諸々が吹っ飛んじゃった 「・・・・・・・・・ちょっと失敗しちゃったようね」 あはは、と笑って済ませようとしたが、顔の引き攣りを止める事が出来ない。サモン・サーヴァント成功の自信が崩れそうだわ。 と、そこで私は気付いた 「あれ?」 至近距離で爆発が起きたのに、私無事だ。埃一つ付いてない 机の下に避難していたクラスメイトも黒い煙を吐いていたりして無傷じゃないのに。これってどういうこと? 疑問に思った私は周囲を注意深く見てみる、粉々になった石の欠片、気絶した先生、粉々になった――― 「これって氷?」 床に氷が散乱している、誰かが『水』の魔法でも使ったのかしら? ――――思い出した。今朝、滅茶苦茶に粉砕された廊下にも氷が落ちてたわね それにキュルケが、―廊下の窓や床もアンタの使い魔が滅茶苦茶に―とか何とか言ってたような。ムカツクからあまり思い出したくは無いけど 隣のペットショップを見る・・・・・・こいつも無事ね。となると、こいつが何かやったから私も無事なのかしら? 「この氷出したのってあんた?」 床に落ちている氷を杖で指しながら質問してみる私。だけどペットショップは何か考えてるみたいで私の質問に答えない。ご主人様を無視するとは良い度胸してるわね ・・・・・・・・・まあそんな事は別にいいや、爆発させた罰として教室の後片付けを命じられそうだし、今の内に箒と塵取りをペットショップに持って来させよ。 あぁ、それにしてもお腹減ったなぁ 私は女の言っている事を聞いていた。すると様々な事が分かった 驚くべき事にこの世界には『魔法』があると言う事だ スタンドとは違い、一つだけでも色々なことができるようだ。 マスターの部屋に侵入した二人の女は新手のスタンド使いかと思ったが、どうやら違うらしい。あの時あの二人が使ったのが『魔法』と言う事か (何で驚く?)(この世界?) ・・・・・・・・・・・・疑問が浮かぶのはこれで何回目だ?さすがにウンザリする。 考えても分からない事なので、無理矢理疑問を忘却して前を向く。 「え。えーっとミス・ヴァリエール、この石の『錬金』をやってもらいましょうか」 女が何かを言っている。『錬金』。あの石を金属に変えろと言う事か マスターが立ち上がって前に歩いていく、私もそれに続く。 「先生、ルイズにやらせるのは止めてください!」 「爆発するんですよ、先生!」 「『ゼロのルイズ』に魔法を使わせるなんて『許可』しないで!」 黙っていた奴等が何かを喚いている。『ゼロのルイズ』とは?何をそんなに慌ててるんだ? そして、マスターが杖を掲げて、何かを唱え始め――――私の本能が警鐘を鳴らした!『危険!』『危険!』『危険!』 理由を考えるより早く!本能が命ずるままにスタンドを使い、マスターと私を氷の盾で包む! ドグォォォォン! 一瞬後に爆発! 強烈な爆風が急造の氷の盾を粉々にするが、辛うじて私とマスターは無傷だ。 そして『理解』した。なるほど・・・・・・マスターが魔法を使うと爆発するから奴等はあんなに慌てていたのか。 奴等の言動から考えるに、マスターが爆発を起こすのは1度や2度の事では――――― (違う!)(マスターは!)(マスターの能力は!)(マスターの『スタンド』は!)(『世界』を―――) 「ペットショップ!!!あそこにある塵取りと箒持って来て!」 いきなりのマスターの声に意識が覚醒した。顔を上げるとマスターの怒ったような顔 もう少しで何かを思い出せそうな気がした、が。 自身の思考活動を優先するより先に、マスターの命令を優先させる事が重要だと判断 私は、マスターが杖で指し示す用具入れに向けて飛んで行った ・・・・・・この後、掃除の大部分をペットショップがやらされる事になったのは割と関係無い蛇足である
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00464_創造神クリエール能力 限界突破 必殺技:天恵・夢想乱舞 ゲームオリジナルカード 00464_創造神クリエール/コメント 00464_創造神クリエール 創造神 00464 創造神クリエール (そうぞうしんくりえーる) 勢力・陣形 タイプ コスト 基本技 創造五皇陣・双 天 6 敵全体を攻撃 補助効果を打ち消すさらにランダムに味方の常時効果を復活させる【威力120】 能力 ※計算上の数値で表を埋めています。万が一間違いがある場合はコメントよりご報告願います。 初期ステ Lv 0 HP 800 攻 495 防 590 速 125 5 880 519 619 126 10 960 544 649 127 15 1040 569 678 128 20 1120 594 708 1301段階突破 20 1185 634 753 130 25 1265 658 782 131 30 1345 683 812 132 35 1425 708 841 133 40 1505 733 871 1352段階突破 40 1570 773 916 135 45 1650 797 945 136 50 1730 822 975 137 55 1810 847 1004 138 60 1890 872 1034 1403段階突破 60 1955 912 1079 140 65 2035 936 1108 141 70 2115 961 1138 142 75 2195 986 1167 143 80 2275 1011 1197 1454段階突破 80 2340 1051 1242 145 85 2420 1075 1271 146 90 2500 1100 1301 147 95 2580 1125 1330 148 100 2660 1150 1360 150 このページの先頭へ 限界突破 限界突破 Lv上限 コスト HP 攻 防 1段階 40 7 +65 +40 +452段階 60 8 +65 +40 +453段階 80 9 +65 +40 +454段階 100 10 +65 +40 +45 必殺技:天恵・夢想乱舞 効 果 技Lv 威力 敵全体を攻撃 補助効果を打ち消す さらに味方全体の常時効果を復活させる 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 180 186 198 204 216 222 234 240 252 270 技ランク 補 足 H・SP・極(コスト6) スクショがあれば貼る 編集 この技の説明 / この技の威力一覧 / この技を持つカードの一覧 このページの先頭へ ゲームオリジナルカード 討伐イベント「天空大決戦」(フロンティア:2014年9月23日~9月30日)期間に 「討伐ポイント」の獲得数ランキングで、1~100位、300位、500位、777位を 獲得したプレイヤーに配布される期間限定カード。 3425_創造神クリエールとイラストは同じのアナザーで、背景、タイプ、ステータス、基本技、必殺技が異なる。 フロンティア 実装日:2014年9月23日 フロンティア+ 実装日:- このページの先頭へ 00464_創造神クリエール/コメント その時点での最新SPをも超える性能を持っていた今までのマラソン100位報酬PRと比較すると、ちょっとわかりやすい強さに欠ける - 名無しさん 2014-09-24 05 03 51 十分すぎるだろ - 名無しさん 2014-09-24 08 36 32 全体霧散ならPR地ムジのが強いし、神具復活なら天バラについてる。そして100以内に入るような奴はその両方を持ってる。その上天属性に天バラを入れる以上、同じ天属性を入れるのはリスクになる。カード単体で見れば強いかもしれんが、使い道を考えると誰得状態。 - 名無しさん 2014-09-24 09 21 48 現状ではあるが、20位前後だけど天バラ持ってねーわ・・・ - 名無しさん 2014-09-24 21 35 14 良かったな。お前みたいな奴ならこのカードにも使い道があるだろう。頑張って100位以内目指して走ってくれ。 - 名無しさん 2014-09-24 22 21 11 まぁキリ番でゲットできたらラッキー、程度の性能でしかない。100位以内を目指すだけの価値は無い。 - 名無しさん 2014-09-24 09 22 59 スポットにキチったW頑健配置すれば、正面単体しかない相手なら完封できるな。・・・それぐらいしか用途を見出せんが - 名無しさん 2014-09-24 09 33 28 薙ぎ貫通がはびこっている時点でこのスロットとスロット効果は微妙すぎるんだよなぁ・・・。もう少し昔ならかなり強かったんだろうけど・・・ - 名無しさん 2014-09-24 16 24 47 某所ではEX1~3章戦では猛威を振るうのではと予想されてたな。 - 名無しさん 2014-09-26 02 16 49 国士前提な気もするがな・・・・ - 名無しさん 2014-09-26 18 09 58 1~3章にそんなに強い無属性っていたっけ?無サイガぐらいしか思い浮かばんのだが… - 名無しさん 2014-09-26 19 10 46 まるでこいつを使えと言わんばかりの塔レギュが来たな…1~3章カードだけでは国士付けたこいつに勝つのは相当厳しそう。…ただ、こいつをレベル100まで育ててた人いるんだろうか…? - 名無しさん 2014-10-12 21 03 18 手に入れた中で国士を付けたやつがいるかどうかも疑問か。課金者にはあまりめぼしいカードじゃなかったみたいだし - 名無しさん 2014-10-13 01 26 52 後は組ませるカードでいいのがいるかどうかだな。全体で合わせたいけどあまりよさそうなのがいない - 名無しさん 2014-10-13 01 29 14 壁運用なら別に全体で合わせる必要無いし気にしなくて良いんじゃない - 名無しさん 2014-10-13 01 32 56 30コス戦だから3~4人PTになるだろうし、むしろ全体攻撃では合わせない方がいいだろうな。あくまで壁兼サポートキャラと割り切って使うべき。 - 名無しさん 2014-10-13 02 27 22 それもそうか。対応としてはSP光龍王とかの正面ガー不系で削れるし何とかなりそうかというかざっと見たけど全体って技帝サイガくらいしかいなかった。むしろ芝の方が厄介そう - 名無しさん 2014-10-13 02 34 16 名前 ステータス/技威力等の追加掲載依頼は以下↓↓にご記入ください コメントの最初に、カード名として【 [[00464_創造神クリエール]] 】を入力(【 】内をコピペ)してください (ステータス掲載用コメントは全カードで共有します。カード名を入れないと、どのカードのステータスか判りません)。 Lv20 HP952 功624 防528 速124 - 10214_武神将ヘルマティオ 2015-02-02 18 11 01 名前 このページの先頭へ
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登録日:2012/07/07(土) 22 56 44 更新日:2023/07/23 Sun 09 11 35NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 いやたいダンス わがまま太郎 イリアの婿 オッツ・キイム三部作 シオン レヴァリアース 主人公 山口勝平 涙腺崩壊 王子 病弱 魔法使い CV 山口勝平 オッツ・キイム三部作の一つ、「レヴァリアース」の主人公の一人。 法力国アドビスの王子。しかし法力を持たず魔力を持つ異端児であり、そのため国民(主に僧侶)からは内心煙たがられ、当人は家臣はおろか父である国王とですら距離を取っていた。彼が素で接していたのはザードとウリック(イリア)、レムぐらいなものである。 ディアボロスのもとへ再び旅立ったザードから、彼の妹イリアの事を「命にかえても守る」と約束し、当初は陰ながら守っていたが、見つかったためそのまま「ウリック」を名乗っていた彼女の旅に同行していた。 国にいる時は王子らしく振る舞っているが、実際の性格はかなりのワガママ。第1話での ま 助けてもらってやった ありがたく思え はそれを象徴する迷台詞である。 通称、わがまま太郎。 年齢ゆえか女性を苦手としており、半径1メートル以内に(レムの場合は視界に入る距離まで)近づかれるとパニック状態に陥る。わざわざ結界を張ったことも。 そして、シオン自身は何故か女性に間違われる。 強大な魔法の使い手なのだが体は弱く、魔法を使う度に体に負担がかかっていた。特に聖石「水晶」を手に入れ、古代の知識を得て特殊な魔法を使うようになってからは、ギャグレベルで吐血するようになってしまう。 レム「魔法使うたびに死にかけてナイこの人?」 以下、ネタバレ 迎えたイールズオーブァとの最終決戦。シオンはイリアを助けるために、体(うつわ)に無理のある魔法を使ってしまう。 しかし彼は最後の最後まで普段イリアに見せる調子のまま、自分がかつてばあやから言われたこと、ザードからどういう経緯でイリアのことを聞き知ったかということ、かつてイリアと一度会っていたことを話し、そしてイリアに自分の代わりに世界を旅するよう言い残して息を引き取った。 享年、13歳であった。 「俺の代わ…りに世界を旅してくれ…よ…」 「いろんなことを…自分自身の目でたしかめて…」 「いろんな生きものや」 「いろんな人と会ってふれあって」 「時に笑って時に泣いて…悩み」 「感動して」 「知って」 「お前のこれからの時間(とき)を…すばらし…い…もの…に…」 「…イリア…生きて…く………」 ◆余談 その背景と生い立ち、性格などから三部作でも屈指の人気を誇る。「刻の大地 パーフェクトガイドブック」によると、この頃の作者へのファンレターの内、十通に一通が彼がらみの内容だったと言う。 追記・修正してくれなきゃいやだい! いやだい! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
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前ページ次ページルイズと無重力巫女さん 「ヴァリエール家やトリステインの貴族様ってのはどうしてこう見栄を張るのかしらねぇ~?」 「あ、アアンタたちとは違ってこちらには貴族として、てのプププププライドドドドがあ、あるのよ!!」 安易な挑発に乗りまくってどもりまくっているルイズに対しキュルケは顔に微笑を浮かべながら挑発している。 置いてけぼりにされたタバサは活字に目を通しながらもちらちらとその光景を眺めていた。 詳しいことは知らないが代々ツェルプストー家とヴァリエール家は犬猿の仲らしい。 お互い戦争の時には殺し殺され、ヴァリエール家はツェルプストー家に愛人を寝取られまくったりと、色々と凄まじい。 ふとタバサは肩を振るわせ顔を真っ赤にして怒鳴っているルイズを見て、彼女が召喚した変わった服を着た少女の事を思い出した。 あの時自分はキュルケと一緒にギーシュとの決闘を見に行ったが序盤から度肝を抜かされた。 使い魔召喚の儀式で見た針投げと、先住魔法と思われる空中浮遊。 そして一瞬でギーシュの背後に移動した正体不明の魔法、それに青銅のゴーレムを一撃で粉砕した謎の紙。 どういう仕組みか少し分からないが彼女はあの少女が持っている力をもっと知りたくなってきた。 そんなことを考えつつもタバサは活字から隣にいる紅白の少女へと視線を変えた。 ―――隣には誰もいなかった、見えるのは棚にたくさん詰められた分厚い辞典だけ。 「?」 何処に行ったのかと思い、顔を動かすといつの間にかあの少女は書店の出入り口へと足を運んでいた。 ふと視線を動かすと表通りで一人の貴族―確かモット伯とかいう名前だったはず―が給士の手を掴んでいるのが見えた。 「いい加減見栄張るのはどうかと思うわよ~?」 「アンタなんかに張ってないわよ!!」 一方ルイズとキュルケの二人の口げんかはそろそろキュルケの勝利で終わりそうであった。 ルイズは大声で叫んでいるため、息切れしそうなのだが…それにもかかわらず更に声を上げて叫んでいる。 店の者達が止めればいいのだがここを経営しているのは全て平民であるため。下手に声を掛けられないでいた。 「だいたいアンタたちゲルマニアの貴族は不躾なのよ!聞けば金さえ出せば平民でも貴族になれるらしいわね!!なんて非道い国!」 「毎年伝統やしきたりに拘りすぎてどんどん国力を減らしてる国が言える言葉?」 「うっ!!そ…それは。」 弱いところを突いたと思っていたら逆に突かれてしまい一瞬怯んだルイズだが再び口を開いた。 「と、トリステインの貴族達はアンタたちとは違って皆上品よ!!それだけは他の国に負けはしないわ!」 「じゃあ表で痴漢行為を働いている貴族は何処の国から来たのかしらね?」 そう言ってキュルケが外の方を指さし見てみると王宮勅使であるジュール・ド・モット伯爵が真っ昼間から女性の手を無理矢理掴んでいる光景があった。 一瞬ルイズは目を見開き口をポカンと開けていた。キュルケはそれを見てクスクスと笑うと追い打ちを掛けかの如くこう言った。 「あれじゃあ貴族の数が減るのは当たり前ねぇ。上品の『じょ』の字も無いわ。」 次の瞬間ルイズは荒ぶる獅子の如く猛ダッシュで入り口へと向かい突っ立っていた霊夢を突き飛ばし外へと出た。 キュルケと事がよくわからないタバサは口をポカンと開けただただ見つめていた。 「ルイズっ…!全くあの子…。」 さっきまでルイズをおちょくっていたキュルケが苦笑混じりにそう言い、床に倒れている霊夢に目を向けた。 「突き飛ばされたそこの紅白ちゃんは…大丈夫?」 「だから紅白紅白言うなって…あいてて。」 霊夢はズキズキと痛む頭を抱えてゆっくり立ち上がった。 突き飛ばされた霊夢はそのまま後頭部を本棚で強く打ってしまっていた。 「何かあった?」 事を理解していないタバサが少し目を丸くしてキュルケに話しかけた。 「あぁ…いやね?あの子をおちょくってたら外から声が聞こえて見たらトリステインの貴族さんが痴漢紛いの行為をしてるのを見て…。」 「それで止めに行ったって訳?イテテ…。」 霊夢は後頭部を手でさすりながらも外の方へと目をやった。 その頃、数時間ほど前にルイズが入った杖専門の店から出てきた男が騒ぎに気が付いていた。 「何かあったのか……?」 男は被っていた羽帽子を上にずらし音のする方へ目を向けた。 そこでは数人の人だかりが出来ており、新たに二、三人来るとほかの数人が追い出されるように去ってゆく。 それだけならただ一瞥するだけに終わり他の所へ行くつもりだったが人だかりの真ん中に貴族と話し合っている少女の姿が見えた。 その少女は綺麗な桃色のブランドヘアーで、まだまだ小さい身長。 それは親同士が決めた婚約者であり。小さな小さな彼の恋人であった。 「あれは…ルイズ、ルイズなのか?」 彼はそう呟くと少女の元へと歩を進めた。 「あ~らら、何か大変なことになってるわね?」 「なにがあ~らら、よ。」 とりあえず外へ出たキュルケ、タバサ。それに霊夢は随分と面倒なことになってきたと思っていた。 あの後猛ダッシュでモット伯の所へ接近したルイズがモット伯の手を掴み。素早く給士を自分の後ろへ下がらせた。 突如出現した貴族の子供に怒ったモット伯は今にもルイズに掴みかからん勢いだったがルイズも負けじとモット伯を睨む。 どうやら彼は相手があのヴァリエール家の三女だと知らないらしい。知っていたらこの様な事は恐らくはしないだろう。 「あなたの御主人様が大変な事してるわよ。止めに行かなくて良いの。」 「なんか目がすごいギラついてるんだけど…?」 行ってこいといわんばかりな風に言うキュルケはいかにも面白いものが見れるという目で霊夢を見ていた。 3人は離れた位置からただただその光景を眺めていた。 ふとその時、一人の男が人混みの中から現れ、ルイズ達の方へと向かっていく。 「ん、誰かしらアレ?」 霊夢は足を止め、その男を見て首を傾げる。 そのとき横からタバサが丁寧にも説明してくれた。 「恐らく、王宮の魔法衛士隊の一つ、グリフォン隊。」 「あれ、あんたも外に出てきたの?影が薄いからわからなかったわ。」 「………酷い。」 タバサのその言葉に霊夢は気まずそうな顔をして頭をかいた。 先ほど打った後頭部を掻いたため、再び頭を押さえることになったが…。 「すまない、モット伯とお見受けしたが。」 「あ……貴様、衛士隊の者か?」 ピンク髪の少女もといルイズと睨み合っていたモット伯は最中突如声を掛けてきた男に視線を向ける。 羽帽子を深く被っていて顔がよく分からないが付けているマントでその者が魔法衛士隊とわかった。 「左様。私は魔法衛士隊の内一つ、グリフォン隊の隊長です。」 男は帽子を取るとその場でモット伯に頭を下げた。 顔から見て年齢は20代後半といったところで。もう少し若ければ「美男子」と呼ばれるほどである。 ルイズはその顔に見覚えがあり思わずその男の名前を言ってしまった。 「し、子爵!ワルド子爵ですか!?」 ワルドという名前にモット伯は驚いた。 「なに!あの「閃光」の!?」 最近モット伯は「閃光」の二つ名を持つ魔法衛士隊隊長が活躍しているという話を聞いていた。 その仕事ぶりは熱心で、常に自身の魔法もしっかりと磨いているらしい。 「いかにも。」 そう言ってワルド子爵は笑顔でそう言った。 モット伯は数歩後退すると服装を正し、口を開いた。 「して、そのワルド子爵が何用でここに?」 最近街では悪徳役人、徴税官がいるらしいのでそれを取り調べるため街のあちこちに調査員や衛士隊が送られている。 モット伯自身はそのような事はしない。するといえば街での美少女さがしなものだ。 しかし万一と言うこともある、モット伯は冷静に対処することにした。 「いやなに、今日は非番でして。それを機に少し調子が悪かった杖の修繕をして帰るところでしたのだが…。」 ワルドはそう言い後ろにいるルイズへと視線を移した。 「何分そこにいるヴァリエール家の三女とあなた様が喧嘩をしていたので…。止めようとついつい。」 「ヴァ…!?ヴァリエール家の三女…まさか!」 モット伯は先ほどまで睨み合っていた少女があの名家の三女だと信じられない顔つきでルイズの方を見て、すぐに なるほど… と呟いた。 「…目元はあの「烈風カリン」にそっくりだ。」 「でしょ?だから今正に起ころうとしていた荒事を止めに来たのです。」 そう言ってワルド子爵はモット伯の傍によるとポンポンと肩を叩き、あることをモット伯の耳に直接吹き込んだ。 「それにミス・ヴァリエールはあのアンリエッタ王女と幼少の頃遊び相手として付き合っていて、私とは親同士が決めた婚約者 もしここで厄介事を起こしてしまい彼女が怪我をしてしまったら王女様に何を言われるかわかりませんよ。まぁそれ以前にこの私が許しはしませんが。」 ボソボソ声だったので周りには聞こえていないが遠目から見たらモット伯は体を小刻みに震わせていた。 「もしあなたがここで下がってくれるなら今回のことは目をつむっておきましょう。」 「あ…ああ。」 モット伯はコクリ、と頷くと後ろで待っていたお供の傭兵達を連れ急いで町の中へと消えていった。 そのあとルイズは大きくため息を吐くとそのままペタンと地面にだらしなく座った。 「やぁ、久しぶりだね。大丈夫だったかい?」 ワルドは凛とした声で地面に座ったルイズに手を差し出すとルイズはワルドの手を取り再び立ち上がった。 「あ…?えぇ、子爵様も…」 その時ルイズの後ろから出遅れてしまったキュルケ、タバサ、霊夢の3人がやってきた。 「あら?いい男じゃない。」 「全く…。」 「………。」 ワルドはやってきた3人の内、特に変わった服装をした霊夢を見て、興味深そうに言った。 「ほぉ、後ろの3人は君の友達かい?」 「いえ、友達とかそういうのでは…というかレイムは私が召喚の儀式で呼んだというか…呼んでしまった…とか。」 ルイズはワルドの顔を見てしどろもどろに言った。 ワルドはそんなルイズに軽く微笑むと霊夢の方に顔を向けて話しかけた。 「と、いうことは君は彼女の使い魔かな?」 ワルドの発した「使い魔」という言葉に霊夢はムッとしながらも返事をした。 「失礼ね、私は使い魔なんかじゃないわよ。」 霊夢は鋭い睨みでワルドを見つめてそう言った。 ワルドはそれに両手を前に出し苦笑いしながら答えた。 「あ…気を悪くしたなら、謝るよ。ということは、君はルイズの友人?」 「友人でもないわ。」 いっそう強まる霊夢の睨みにワルドはただただ苦笑いするしかなかった。 その夜――― トリステイン魔法学院のとある一角―― そこはとある塔の頂上にあり、ドアを開ければ目の前には大きな門がそびえ立っている。 その門の前にフードを被った一人の女性がいた。懐から杖を取り出し短い詠唱の後、門の鍵を閉めている錠前目掛けて杖を振る。 杖から出た緑色の霧はしかし、あっさりと拡散してしまい。『解錠』の呪文を無効化してしまった。 女性は小さく舌打ちすると腹いせに門を一蹴りしてやろうと思ったが先ほど入ってきた出入り口から人の声が聞こえてくることに気が付き、慌てて柱の影に隠れる。 「ここが宝物庫か…赴任してから初めて見るな。」 「ま、ここの警備は退屈だからいつもよりかは昼寝できると思うぜ。」 その言葉遣いからして学院の警備をしている衛士達であろう。着込んでいる鎧のギシギシとした音も聞こえる。 「そういえばこの前コルベールっていう教師がここについて詳しく教えてくれたんだよ。」 「なになに?」 「『この門は多数のスクウェアメイジ達があらゆる呪文に対抗するために設計したのだ。』って言ってたんだよ。」 「へぇー…それじゃあ俺たち平民どころか並大抵のメイジでも開けれそうにないな。」 そこまで聞き、女は忍び足でここから出ようとしたが次に出た言葉で思わず足を止めた。 「でもその代わり塔の外壁は滅茶苦茶でかいゴーレムが物理攻撃をくわえれば簡単に壊れるらしいぜ?」 その言葉を聞き、女はフッと小さく鼻で笑い、静かにその場を去った。 翌日… ルイズと朝食を食べ終えた後、霊夢は厨房の方へと足を向けた。 霊夢が足を止め、目の前にある大きな建物を見上げていると中へ入る前にこちらに気づいた一人のシェフが霊夢に近づいてきた。 「お、誰かと思えばレイムじゃねえか。どうしたんだ?」 彼の名前はマルトー、この厨房を取り仕切る料理長である。 何故マルトーが霊夢のことを知っているかといえば…それはギーシュとの決闘から翌日の夜である。 夕食を食べ終えた後、今更ながら風呂に入っていないことに気づいた霊夢はルイズに風呂がないかと聞いてみた。 どうやら貴族専用と平民専用の風呂が二つあるらしくそれを聞いた霊夢はとりあえず貴族専用の風呂に足を運んだ。 そこは水面に色とりどりの花が浮いており、空間を香水の匂いで満たしていた。どうやら香水風呂だったらしい。 こんな風呂に入りたくない霊夢は諦め平民専用の風呂にも寄ってみたがそこも駄目であった。 霊夢にとってそれは『サウナ風呂』であり、まともなお風呂がないことに霊夢は思わず舌打ちをし辺りを見回した。 ふと一人のコックが大きな建物の入り口の横に大人三人くらいが入れそうな大鍋を置いているところを見た。 そして近くに置かれている大量の赤レンガ。ふと霊夢の頭にある考えが浮かぶ。 『お風呂が無ければ自分で作ればいいのだ。』 すぐさま行動に移すべく霊夢は早歩きで建物の入り口で休憩している男の近くに寄った。 「ねぇねぇちょっと。」 「ん?おめぇは昨日魔法を使ってた…貴族様が何のようですかい?」 男は明らかに嫌な目と言い方で霊夢に言った。 マルトーは貴族が大嫌いな平民であり、理由は魔法を使えると言うだけでいばり、食事を提供しているのにお礼の一つもしないからそりゃ嫌いになる。 どうやらこの男、貴族嫌いの平民らしい。霊夢は察知し、ため息を吐くと口を開いた。 「失礼ね。私は貴族とかそういうのじゃないわよ、それに貴族も平民も同じじゃないの?」 「ほぉ、何処が違うんだい?」 その後数分くらい話しが続き「魔法さえ使わなければ同じ人間。要は公平に見ればいいだけのことよ。」という言葉で終了した。 男は最初こそは嫌な目で見ていたが段々と目の色が変わっていき、話が終わった後は笑顔で霊夢の背中を軽く叩いた。 「公平に見ろ、か………貴族様々の世間にまだそんな考え方をする奴がいたとはな。気に入った、お前さん名前は?」 「博麗霊夢。霊夢って呼び捨てにしても構わないわ。」 「レイムか…変わってるが悪い名前じゃねぇ。俺はマルトーだ。」 そういってお互い握手した後霊夢はマルトーに事の用件を話した。 「成る程、まともな風呂がないからこの大鍋とレンガを使って自作するのか…お前一人で運べるか?」 マルトーがペチペチと大鍋を叩きながらそう言い、今日と昨日の疲れがまだ少し残っていた霊夢は思わず首を横に振った。 それを見たマルトーが「なら運ぶのを手伝ってやるよ。なに、仕事ならもう終わったしな。」と言い鍋を人が余り来ない草むらへと運んでくれた。 次に霊夢は持ってきた大量の赤レンガを暖炉のように積み重ね、その上に鍋を置いた。 「で、後は鍋の底に木の板を敷いて…中に水を入れて暖炉に薪をくべたら…あとは燃やすだけ。」 それを見ていたマルトーは思わず手を叩き、満面の笑みで霊夢の側に寄った。 「おめーさん結構風呂が好きなのか?こんな面倒くさいこと、魔法使う連中はやりそうにねぇぜ。」 その後霊夢はマルトーにお礼を言った後、服を脱いで風呂に入ろうかと思ったがマルトーが「一杯飲んでいかないか?」という誘いで風呂にはいるのは明日にすることにした。 そして再び今の時間に戻る… 「ほぉー…ティーセットを一つ貸して貰いたいと。」 「昨日町でルイズにお茶を買って貰ったから飲んでみようと思って。」 「そんな事ならおやすい御用さ。ちと待ってろ。」 そう言うとマルトーは厨房の奥へと消えていった。 数分入り口で立ち往生しているとマルトーが一人で戻ってきた。そしてその後に黒い髪と黒目の給士がティーセットを持ってついてきた。 「あれ!あなたはあの時ミス・ヴァリエールの後ろにいた…。」 「ん、シエスタ。レイムと昨日何処かで会ったのか?」 「この子町で何処かの変態貴族に手を無理矢理掴まれていたところを見かけてね…まぁ助けたのは別の奴だったけど。」 「あの時は本当に助かりました。なんとお礼を言えばよいか…。」 「いやぁ~私が助けた訳じゃないからそんなお礼されても…。するならあの羽帽子を被ってた男の方に…」 そんなとき、何処からか物凄い爆発音が聞こえてきた。 前ページ次ページルイズと無重力巫女さん